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シリア問題が対話解決できない理由

公開日: : 最終更新日:2013/09/27 権カ・利権

シリア内戦に関して、一部の対米従属派や西側メディアの喧伝を信じている連中は「アサド=悪、反アサド=正義、シリア国民の大多数は反アサド」と思いこんでいるが、それはシリアを侵略しはじめたグループが世論誘導するために行った宣伝・偽旗作戦の結果、そうなってしまっている。

そういった反体制武装集団が、シリアの地方都市などを占拠して自治を行い、「アサド政権打倒」を叫び、厳格なイスラム法を市民に強制し、ほぼ私刑に近い形式で裁判が行われている。

つまり、テロリストが街を占拠して、市民を支配している。

これは国際法的にも否定される侵略行為だ。

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こういった侵略には段取りがある。

(1)民衆革命(アラブの春など)を演出する
(2)デモではなく市民武装集団を組織して内乱に持ち込む
(3)体制側を「悪」と喧伝し、国際社会自らが体制側に制裁を行う

イラクもリビアもそうだが、今のシリアも同じようにして侵略が始まった。2011年には「アラブの春」という市民運動があり、それで多くの国家の政治体制が変わったが、シリアでも似たような市民デモから始まった。

そのデモで市民が襲撃される事件が起きる。

そして、それを反体制派や欧米は「アサド政権がやった」と大喧伝しだしたのだ。

そして、それに呼応するかのように「自由シリア軍」がシリアで内乱を起こした。これが、シリア問題である。

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一般的には、アサド政権の残虐な行為に我慢できなくなった市民が政権打倒を目指して立ち上がったのがシリア問題だということになっている。

だが、前述のデモの襲撃者はアサド政権側の民兵がやったと喧伝されているが、逆に「自由シリア軍がやった」という話も出ている。単に、欧米日のマスコミが報じていないだけだ。

欧米日はシリアへの侵略を加速させるためには、「(3)体制側を「悪」と喧伝し、国際社会自らが体制側に制裁を行う」ことをしなくてはならない。

だが、シリアは他の「アラブの春」で倒された政権のようにはならなかった。また、イラクやリビアのように西側諸国の直接軍事介入にも及んでいない。シリアのアサド政権は地政学アナリストの予測に反して、2年以上も持ちこたえている。

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なぜ、シリアのアサド政権は持ちこたえているのか?

欧米日の侵略グループが喧伝している情報ばかりを鵜呑みにすると分からないだろうが、問題が起きる前までのシリアは平和な観光国家であった。日本からも普通にツアーで観光客が訪れていた。なぜなら、シリアは最古の都市がある歴史的・文化的にも重要な位置にある国だからだ。

そこに中東では稀にみる平和な国家があった。
他の国はシーア派とスンナ派が対立しているというのに、シリアではそれは顕著ではなかった。日本では仏教徒もキリスト教徒も神道も普通に混在しているが、そういう感覚だ。

そこにいきなり外国の支援を受けた反体制武装組織が我が物顔で地方都市を占領して、自治を行い、「アサド政権打倒」を叫び、厳格なイスラム法を市民に強制し、ほぼ私刑に近い形式で裁判が行いだしたのだ。

これを「シーア派とスンナ派の対立」で見る連中がいるが、これは基本間違っている。そういった感情がないとは言い切れないが、シリアのアサド政権はアラウィ派というシーア派系の少数派で、シリア国民の大半はスンナ派である。

もし本当に「シーア派とスンナ派の対立」であるならば、アサド政権はとっくのとうに打倒されているはずだ。

しかし、国民の大多数を占めるスンナ派の市民でさえも、アサド政権を支持しており、政権を守る「シリア・アラブ軍」もほとんどがスンナ派だが、これもアサド政権を守る為に戦ってきた。先日もCIAの報告で「アサド政権の支持率は75%」というのがあった(欧米日では報道されないが)。

シリアのアサド政権は「シーア派とスンナ派の対立」に関係なく、シリア国民に支持されてきたのだ。

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当初から「シリア国民は全員反アサドですよ」と言ってきた連中もいるが、そんな事実はどこにもなく、逆にシリア国内・国外で「アサド政権支持デモ」が大量発生している。

そう言う事が、これまたキレイサッパリと日本のマスコミでは報道されないのだが、海外メディアでは報じられている。

なぜ、報じられていないのかは明白だ。それは欧米日にとって、不都合な事実だからだ。

シリアにはシリア以外の湾岸産油国や欧米から資金援助などを受けた戦闘グループが雇われて、シリア侵略に加担している。それが、「自由シリア軍(テロリスト)」や「ヌスラ戦線(アルカイダ)」など反体制武装集団である。

なぜなら、シリアに直接的に軍事介入「出来ない」からである。

当然だが、「侵略できる大義名分」がなければ、シリア侵略を成功することが出来ない。だから、一部の対米従属派や西側メディアは当初からシリア政府が国民に暴力をふるっていると喧伝してきた。

しかし、そういった喧伝は最初から「嘘偽り」であることがバレてしまったのだ。

その結果、欧米は直接軍事介入することが出来ず、サウジアラビアやトルコといった湾岸諸国が代わりに金と人を出して、反体制派を支援してきた。

その結果、シリア問題は長引いている。

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こういった流れを見ていくと、「シリア問題が対話解決できない理由」が明確に見えてくる。

対話解決を完全拒否してきたしてきたのは、「自由シリア軍」などの反体制派である。

アサド政権は国民の多くに支持されており、また欧米日や反体制派の「アサドは悪だ」キャンペーンは成功していない。

さらに、反体制派には大義名分が存在しない。

シリア問題が対話解決できないのは、「自由シリア軍」などの反体制派の方に完全に非がある侵略者だからである。

そこを間違ってはいけない。

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